brance beansー痛い過去と新しい今へー

主人公ノブちゃんが痛い過去と向き合い今を創造していく過程です。本当は面倒くさい人間なのを、隠すのではなくて公開して向き合っていこうという企画です。

生命力のなれの果て

 「私は自分を公で表現して人と関係を築くことが苦手である」というと驚かれる。さらっとうまく馴染むことは出来るのだけど、自分が望むものを表出して相手に伝えて、自分の望む関係を築こうとする努力の方法がわからない。なにも望んでおらず、相手が嫌な気持ちにならなければそれで良いではないかと思っているからなのだが、そういった態度がまた相手を嫌な気持ちにすることもあるし、そう思っていたからといって、私のことを「乱暴だ」「不快だ」「ちゃんとしていない」「面倒だ」と嫌がる人も当然いる。

 その先に何かを求めてまで、大人になれば生きていかなくてはならない。それこそが、生命力というもので、みんな自然に携えているものだ。そのみんなが自然に携えている部分が、私は未熟でどうも上手く発揮できない。かといって当然自殺をするわけにもいかないので、なんとかこの課題に取り組んで私は生きていかなくてはならない。

 私は社会に、自分の人生に、そして自分の人生に深く関わる他人に、なにを求めているのだろう。